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あなたは最近、心の変化を感じていませんか?
気持ちが沈みがちで、やる気がしない
■「落ち込み」=「うつ病」ではありませんが、早目の治療を!
人間、誰だって悲しいことや、辛いことがあります。そのために何日も落ち込んだり、眠れなかったりもしますが、時間がココロを癒してくれ、いつしか元気な状態に戻れます。でも、いつまでたっても落ち込みがなくならなければ、治療を受ける必要があります。特に、2週間以上そんな状態が続き、どんどん症状が悪化しているなら、「うつ病」になってしまうかもしれません。「うつ病」は「心の風邪」といわれるように《病気》なのです。気の持ちようで治るものではありません。風邪症状がひどい時、内科に行って治療するように、うつ症状がひどければ心療内科行って治療しましょう。最近は副作用も少なく効き目のシャープな新薬が続々と開発されています。
小さいことが気になったり、不安感やイライラ感が続いている
■不安やイライラで、動悸や息苦しさなどの身体症状が出てきたら、「不安障害」という病気かもしれません
とても嫌なことがあってそのことが頭から離れなかったり、不安やイライラで自分の感情をコントロールできなれば、いずれ日常生活や仕事に支障をきたすでしょう。ひどくなると、動悸や胸痛などの身体症状も伴います。これらは「急性ストレス障害」や「不安障害」という病気で、治療しなければ、どんどん悪化します。うつ症状も出てきますが、うつ病とは異なり重症化すると身体症状が主症状となります。また、鍵やスイッチ、ガスの元栓などを何度も確認したり、手を何度も洗ったりする症状が出てくると「強迫性障害」という病気の可能性もあります。これらは、薬物療法と認知行動療法、そしてカウンセリングで加療します。
人が自分の悪口を言っているような気がする
■単なる被害妄想からPTSDまでいろいろな病気の可能性があるので、早めの受診を!
生死にかかわるような強いストレスを受けると、「PTSD(心的外傷後ストレス症候群)」という病気になり、幻聴や幻視が出現してきます。長い時間、「引きこもり」が続いたり、「統合失調症」という病気になってもでも同じような症状が出現します。いずれも、長期の加療を必要としますが、「統合失調症」に関しては、最近、続々と新薬が開発され早期の治療で症状はかなり抑えられるようになりました。
あなたは最近、身体の変化を感じていませんか?
なかなか眠れない、途中何度も目が覚める
■「不眠症状には睡眠薬」は必ずしも正解ではありません
なぜ、眠れないのか、原因をはっきりさせましょう。寝る前にいろいろ考えて眠れないのなら、まず抗不安薬を!寝る前にパソコンをすれば寝つきは悪くなり、アルコールを摂取すれば、途中覚醒が増えます。もちろん1時間以上の昼寝も不眠のもととなります。生活習慣に問題があり眠れないのなら、その改善を!そのほか、うつ病やステロイド治療が原因で眠れない場合など不眠症の原因にはいろいろあります。当院では、不眠の原因を追究し、なるべく睡眠薬を使わないようにして不眠症状を治療しています。
人が大勢いるところで、息苦しくなったり、動悸・めまいがする
■「パニック障害」の可能性があります。
人間は危険な状況にでくわすと、脳からの指令で、心臓をはやく動かして血流を増加させ、発汗によりからだを冷却するなどして、本能的な自己防衛状態にセットされます。だれだって一度は手に汗にぎり、心臓ドキドキ…という経験はあるでしょう。ところが職場・学校・家庭での過労や緊張が続くと、脳が過敏になってしまい、ほんのちょっとしたことでも、時には何にもないのに、脳が「危険!危険!」と間違った指令をだしてしまうことがあるのです。これが最近急増している「パニック障害」という病気の正体です。パニック障害の治療は薬物療法とカウンセリングそして行動療法の3本立てで行います。個人差はありますが、約1ヶ月程度で自分でも楽になったな…という実感がわいてきます。
人前で緊張して声が出なくなったり、手が震えて字が書けない
■「社会不安障害」という病気です。
以前は、あがり症とか性格の問題とか言われていましたが、最近の研究で、以下の3つのことが明らかになりました。
- 性格の問題ではなく、病気である。
- 長い経過を有する。
- 薬物療法により治癒する。
当院では、薬物療法により、早い方で2か月、長い方でも半年程度で症状はかなり改善しています。症状が無くなれば、認知行動療法として人前での訓練を始めます。
下痢や腹痛が続き、内科で検査しても異常はない
■「過敏性腸炎症候群」という病気です。
食事をした後、さ~て胃を動かして、次に腸を……と意識しなくても、これらは勝手に動いてくれます。これは自律神経という神経のおかげです。ところが度重なるストレスにより腸管の緊張が高まり、自律神経が正常に働かなくなります。下痢になったり、ときには便秘になったり・・・。いろんな検査をしたけれど何も異常はなく、誰にも言えず一人で悩んでいる。…これは「過敏性腸炎」という現代病のひとつです。この病気は比較的まじめで几帳面な性格の人に多いのですが、無人島で生活すれば、すぐに治ってしまいます(代わりに孤独感に悩むでしょうが…)。思ったより治療改善率は高いので、早めに治療を開始してみてください。当院での治療は薬物療法と生活指導が中心になります。
疲れやすく、身体が重い
■まずは血液検査を!
最近、疲れやすく、身体が鉛のように重いのであれば、まず、肝機能障害や鉄欠乏性貧血の疑いがあるため血液検査を実施しましょう。もちろん、当院でこれらの検査は可能です。1週間程度で結果は出ますが、正常であれば、心因性(ストレス性)とみなし、心の治療を始めます。ただし、ほとんど外にも出ないで運動もせず家でゴロゴロしてパソコンばかりしているても同様な症状が出現します。その場合の治療は、生活指導が主体となります。
過食気味で体重が増えた」または「食欲なく体重が減った
■食べる・食べない…ということで心に蓋をしてイヤなことを忘れようとする心の防御反応です。
イヤなことがあると、そのことを忘れるために過食になります。食べているときは、とりあえず何も考えなくてもすむからです。過食がひどくなると次に嘔吐(時に自発的嘔吐)が始ります。今度は嘔吐することでイヤなことを吐き出したような錯覚に陥り、吐くために過食するという悪循環が始まります。もうこうなると治療の対象となります。
治療は、まず薬で過食をある程度止め、カウンセリングを並行して実施して問題の根源を解決していきます。食欲がなくなっている場合、まず内科的な病気を疑って検査します。検査上異常がなければ、心因性と考え治療を開始します。薬物療法とカウンセリングで治療します。いわゆる「拒食症」の場合も、同様な治療を行います。以前、体重30kg(身長163cm)の女性が当院を受診しました。当院での約1年間の加療により、現在は体重45kgに増え、精神的にも安定して、とても元気に活躍しておられます。
あなたは最近、日常生活に変化を感じていませんか?
学校(職場)での人間関係がつらく、学校(職場)に行けなくなっている
■最近、「人間関係でストレスを受けた」という主訴で受診される方が増えています。
人からイヤなことを言われたら、その場で言い返すか、表面上の対応にとどめ心の中ではアッカンベーをすればいいのですが、そのどちらもできない人は、ストレスをどんどんため込んで心の病気になります。不眠や抑うつなどの症状を伴うことが多く、薬物療法で症状を軽くしながら、再び元気に職場や学校に復帰できるように根本的な解決を(私自身のいろいろな人生経験をもとに)模索していきます。もちろん、カウンセリングを受けてもらう場合もあります。
人と接するのがイヤで、引きこもりがちになっている
■近所の人の目が気になる。学校に行くのが怖い。
何らかの原因で仕事や学校を辞め、気がつけば何年も家に引きこもっている…という例はいくらでもあります。最初は、両親が当院に相談に来られます(本人は引きこもっているので初診で来院されることは稀です)。引きこもりや不登校といってもいろいろなケースがあり、詳しく経緯を聞くことから始めます。復帰するは時間を要しますが、当院での加療で無事、社会復帰したり学校に行けるようになった方は多数おられます。