不登校/引きこもり外来
学校に行きたくないから行かないの?
それとも、学校に行きたいのに行けないの?
こんな問いかけから不登校の子のカウンセリングを始めます。
不登校の子の心の中は、繊細で壊れやすくて…
ほとんどの場合、その思いに親や学校の先生と大きなギャップがあります。
- グループの中にいなければいけない、一人では恥ずかしい。
- 一人でいたら、あの人はみんなから嫌われているから一人なんだと思われるかも・・・。
- でも、グループにとけ込めない、一人にならないためだけにいる自分が嫌いだ、つらい。
- 友達ができない、本音で話せる友達がいない、作り方がわからない。どうしたらいいのか教えて
- いじめられる。言葉の暴力。暴行をうけることもある。
- 教室に入ると威圧感を感じる。教室のみんなが自分を見ているようで怖い。
- 静かになると怖い、ドキドキする。人目が気になる。
これらは、不登校カウンセリングにおいてカウンセラーとの対話の中で漏れてきた言葉です。
当院の不登校カウンセラーは、不登校の子のカウンセリング経験が豊かで、子どもの立場に立ってカウンセリングを行っております。
不登校問題の専門家(学校の教師を対象とした講演など多数)である心療内科医のDr長井の指導のもとに、カウンセリングを実施しております。
子どもには子どもの思いがあり、親には親の思いがあり、それぞれ違う思いでも心の中では互いを必要としています。親子別室にてカウンセリングを行うことにより、互いの距離は、ぐんと近くなっていきます。
親子カウンセリング受診者の声
子どもには子どもの思いがあり、親には親の思いがあり、それぞれ違う思いでも心の中では互いを必要としています。親子別室にてカウンセリングを行うことにより、互いの距離は、ぐんと近くなっていきます。
H.Nさん(16歳・女性)
私は、中学のとき不登校になりました。理由は、学校の先生がすごく嫌いだったからです。はじめは親に無理やりカウンセリングルームに連れて行かれ、知らない人と話すのは嫌だと泣いていました。そんな私にカウンセラーの先生は優しく声をかけてくれました。先生と一緒にいると、また次も来たいと思うようになり、毎週、先生と話しているうちに、自分から「学校に行く」と決めました。私は、今、学校がすごく楽しいです。自分からはじめて人に声をかけ、自分で友達を作ることができました。私は、カウンセラーの先生たちにすごく感謝しています。今、学校に行けなくて悩んでいる人もカウンセラーの先生たちに自分のことを話してみるとよいと思います。
M.Kさん(18歳・女性)
私は、最初、カウンセリングを受けることに正直抵抗がありました。自分だけでは抱えきれず、自分から家族に相談してカウンセリングを受けることに決めたのですが、誰かに相談したところで私の悩みは解決するのだろうかという疑いがありました。カウンセリングに行き始めたころは顔つきもきつくて人の目も見られず、自分の中に壁を作っていました。でも、カウンセリングルームが、だんだんと自分の落ち着く場所になっていきました。自分が弱いからこうなったんだと思っていた私に、先生は「よくがんばってるね、強いね」と言ってくれて本当に救われました。「悩むことは、それだけ一生懸命生きていること」とか、でもそれが続くと疲れるので気分の切り替え方も教えてもらい、辛かったけど、とてもいい経験ができ、自分のことを知ることができました。嫌な思い出も、チャラにできたと思います。もちろん、今も悩むことはありますが、今までがんばってきたという自信があるのでこれからもがんばれると思います。 ※2人ともそれぞれの理由から不登校になりましたが、現在は学校に元気に通っています。
Y.Hさん(38歳・男性)
私は就職活動に失敗し、大学卒業後はアルバイトをしながら実家に身を寄せていました。正社員として就職したこともありましたが、仕事上のトラブルや職場の人間関係にストレスを感じたことが災いして出社拒否となり、早々に退職してしまいました。以来、引きこもりがちな、特に目標もない日々を送ってきました。両親はそんな私をひどく心配していたのですが、ある時、父が、長井先生が出演されているラジオ番組を聴き、私に受診するよう勧めてきました。正直なところ、当時の私はあまり関心がなく、しばらくは渋々受診していました。しかしそんな私にも長井先生やカウンセラーの先生は、時に厳しく、しかし常に温かい言葉をかけ続けてくださいました。規則正しく健康的な生活習慣を身に付けること、これまでに自分が考えたり、感じてきたことを改めて見つめ直すこと、そして自分の将来像を真剣に考えてみることなど、いくつもの課題に先生方と一緒になって取り組んでいくうちに、それまで忘れてしまっていた明るく前向きな気持ちが自分の内側から少しずつ湧き出してくるような感覚を覚えました。すると、アルバイトの職場にも自分から積極的に関わるようになり、働きがだんだんと認められるようになるとさらに意欲がわく、といった良いサイクルが自然と出来るようになりました。現在は、忙しいながらも充実した生活を送っています。これまでは自分の将来に関して半ばあきらめていたようなところがあったのですが、今は「もう一度真剣に考えてみよう」と思えるようになりました。まだまだこの先に続く道のりは長いですが、ここまでサポートしてくださった長井先生とカウンセラーの先生をはじめとしたクリニックのみなさん、そして両親に感謝しています。
M.Iさん(26歳・男性)
私は小学校と中学校でイジメにあい、それでも頑張って学校には通っていましたが、大学4年の時、とうとう心が疲れ果てて家に引きこもるようになりました。家族にも自分の気持ちを理解してもらえず、昼間に自宅にいるとますます心が苦しくなっていき、空き家だった祖母の家で毎日カップラーメンを持ち込んで、外の世界とも、家族とも関わらないように工夫しながら生活していました。紫のカーテンをひき、耳栓をして来る日も来る日も昼寝ばかりしていました。『仕事なんか冗談じゃない』『あんな苦しい思いしたくない』『人と関わりたくない』などとつぶやきながら常に逃げていました。そうしているうちに、父母・兄弟・親戚等に「仕事しろ!」と言われ、仕方なくなんとか会社に就職したのですが、そこでもイジメにあい、ますます引きこもりが悪化しました。ついには、ペットボトルを持って部屋で尿を出すなどのどん底生活も味わいました。さすがに、周囲もあまりの異常さに気づき、私を無理やりカウンセリングに連れて行きました。はじめは、怖くてカウンセラーの先生とも目を合わせることができませんでしたが、そんな私にカウンセラーの先生は、おだやかで優しい物腰で、ゆっくりと私の話を聴いてくれました。カウンセリングをしていくうちに、子供時代のように心が落ち着いてきて、気持ちが楽になっていきました。『人は怖くない』『困ったら、助けてくれる人もいる』『きっと解決策はある』など希望が出てきて、何かを始めたい気持ちになりました。そうやって、カウンセリングで少しずつ心が回復し就職活動を始めるようになりました。なかなか就職先が決まらない時も、その度、親身になって相談にのってくれて、『面接受けに行けたことだけでもすごい』と自信をつけてくれました。結局、バイト先が見つかり始めることになりましたが、今は強い心を持って何があっても逃げずに自分のできる範囲内で自分らしく仕事をしています。今は、両親と暮らしていますが、一人暮らしや結婚をして家を持ちたいという、ごく当たり前のようですが私にとっては大きな目標ができました。長い長い引きこもりから脱出できたのも、クリニックの先生・カウンセラーの先生・両親やバイト先の人たちのおかげです。本当に感謝しています。ありがとうございました。
引きこもるには…必ずきっかけや原因があったはずです。
周りの人が自分をどう思っているか気になる…。
何をやっていいのかわからない…。抜け出したいけど一人では無理…。
そんなあなたの辛い気持ちを充分に理解した上で、
心にからまったツタを一つ一つ取り除いていきます。
私たちはそうやって、今まで何人もの引きこもりの方の手を引いてきました。
勇気ある一歩…。
それは私たちカウンセラーへの一本の電話で始まります!
一緒に過去のことを整理して、未来のことを考えるのもいいかも。
当院には、ひきこもりの方の心的支援や就労支援の知識、経験が豊富なカウンセラーがいます。ご家族の方からの相談も受け付けておりますので、ぜひ一度ご相談ください。